無想書記 「まとまりゆく無秩序」
何も考えず 休むことなく 書き連ねる
ひとつひとつが異なり 意味を成していない
「点や線・文字・図形」のようなものを
一気に書いてみる
最初に筆をおろしたリズムだけをまもって
すると
異なるものを描いていながらも
腕のリズムがぼんやりと そしてしっかりと
カタチの定義のようなものを作ってしまう
そうしないと心が落ち着かないのだろう
続けていくうちに心地良くなってくる
無心に近づいてゆく
空に近づいてゆく
人は本来 無秩序なことを
無秩序なまま続けることは
本能がそうさせないのだろう
在るもの 見えるものに囚われ
在らざるもの 見えざるものには、、、
大なるものに 小なるものに
はじまりは おわりに またはじまりに
阿は吽へ 阿へ
とらわれ 解き放たれ
くりかえす
くりかえす
やがて
「良い」ところに